二月は節分の季節です。私たちは、自分の幸せを求め、不幸を忌み嫌いつつ生きています。そして、「福は内、鬼は外」と豆をまく。
しかし、この機会に自分の心に目を向けてみたら如何でしょうか。「福は内」と自分に都合のいい事ばかりを追い求め、「鬼は外」と都合の悪いことは出ていけと嫌う。
この利己的な自分の心こそ実は、鬼みたいな心ではないでしょうか。
節分を機縁として「鬼は内」にあると自己のエゴイズムに気付いていきたいものであります。
気付けば変わる謙虚な心が生まれます。
この心を「信心」といいます。
如何でしょうか。
蓮徳寺 前住職
奥村 時中